カナダ ウェストバンクーバーの炙りマーケットにて、岩手県庁とともに、岩手県農林水産物の輸出力強化・海外への販路拡大を目的とした【いわて和牛試食会】を開催し、 弊社では立案・企画・手配・設営・運営を遂行いたしました。

2025年1月25日 (土)〜 30日(木)の期間、炙りマーケットの店舗内にある試食ステーションにて、来店されたお客様に試食としてA5いわて牛のリブアイをしゃぶしゃぶで提供いたしました。

弊社スタッフ
A5いわて牛 リブアイのしゃぶしゃぶ
株式会社いわちく(現:Aburi Market所属)阿部様

プロモーション期間中の1月29日(水)には、いわて牛の生産者である三浦様、千葉様、畠山様、そして株式会社いわちくの尾形様、小姓堂様とともに販促活動を実施いたしました。弊社スタッフは試食会の運営を行いながら、それぞれの皆様に通訳として付き添い、試食をしていただいたお客様とのコミュニケーションのサポートをさせていただきました。

生産者の方々に現地の販売現場を訪れていただき、「海外でどのように売られているのか」「お客様の反応はどのようなものか」を直接見ていただくことが重要だと感じています。このような経験を通じて、生産者の皆様が新たな学びや気づきを得るとともに、やりがいを感じる機会が増えることを期待しています。

イベント当日には、炙りマーケットのいわて和牛の一部にいわて牛生産者である畠山様から出荷されたお肉も並んでおり、弊社スタッフからお客様にその旨を丁寧に説明させていただき、生産者の方々がこだわりを持って飼育している事を理解していただきました。

今回の試食会では、和牛を食べたことがない方や、Wagyuを食べたことはあっても日本産かどうかわからない方、さらには和牛の脂の健康メリットを知らない方など、多くの新しい顧客にリーチすることができました。その結果、実際に購入に至るケースも増えました。

試食会の魅力は、お肉の特徴やメリットを伝えられるだけでなく、実際に味わってもらうことで美味しさがダイレクトに伝わり、購入につながりやすい点にあります。試食を行わなかった週と比べると、売上総額・販売点数ともに約40%増加し、試食会の効果を実感できる結果となりました。

弊社スタッフが接客している様子。

試食後のお客様からは「海外産和牛と日本産和牛(いわて牛)の味や食感の違い」や、「いわて牛の口の中でとろける食感や旨みに感動した」といった声が多く寄せられました。一方で「脂が多く胃もたれしそう」「脂身が少ないいわて牛があれば購入したい」という意見も一定数ありました。そのため、脂身が少ない短角牛やA4ランクのいわて牛を期間限定でも仕入れることができれば、さらに需要が広がるのではないかと思います。供給などの問題で海外のリクエストに応えられない葛藤もあるかもしれませんが、需要にも応えられるようになれば、より多くの方にいわて牛の魅力を知ってもらう機会が増え、市場の拡大につながるのではないかと考えます。

また味を楽しみながら、日本の食文化であるしゃぶしゃぶの作り方を学べることで、より深く和牛の魅力を体験していただけたようです。実際に「初めてしゃぶしゃぶを食べたけど、こんなに美味しいとは思わなかった」「自宅でも試してみたい!」という声も多く寄せられ、日本の食文化への関心も高める良い機会となりました。日本の食産品をアピールする際には、食文化とともに伝えることで、現地の方々により喜んでいただけることも分かりました。

今回のいわて牛の試食は非常に効果的でした。しかし、試食会を定期的に開催するとなると、小売店にとって大きな負担となるため、海外進出を支援する外部からのサポートが今後ますます重要になると考えます。ぜひ県からの支援をこれからも続けてくださりますよう心よりお願い申し上げます。

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